3月17日(月)5限に、1年1組生徒が、19日(水)2限・5限に、1年2組・3組の生徒が、「校内のバリアフリーを考える~車椅子体験学習の実践~」というテーマのHR活動を行いました。

 人権教育ホームルームは、各学年で年間3回実施されますが、1年生の3回目は、生徒が、車椅子体験を通して、身体に障がいを持つ方が学習する権利を保障するために、どのようなバリアフリー化が必要か考え、障がいを持つ方の日常生活を取り巻く問題を、自分自身の問題としてとらえることを目的に行われました。

 生徒は車椅子に乗りながら、また車椅子に乗った生徒を補助しながら、移動の困難さを感じ、校内のどこにバリアがあるか、また校内にはどのようにバリアを取り除く工夫がなされているか調べてメモしていきました。

 教室に戻った後は、校内で工夫がされているところと改善が必要なところや、各自の感想をグループで話し合い、まとめたことをワークシートに記入しました。

 このHRをとおして、生徒は、どうすれば移動が容易になり、学習する権利が保障されるかを考えることが大切であることや、障がいを持つ方が障がいを意識せずに健常者と同じような意識で生活できる社会こそが真のバリアフリー社会であることを知る機会を持つことができました。

 この実地体験に基づく人権学習をとおして、生徒は気づくだけでなく、自分が現代社会に生きる人間として、今後気づいたことをどのように行動につなげていけばいいのかを考える上で、貴重な視点を得ることができました。本校に車椅子をお貸しくださった川本町社会福祉協議会様、本当にありがとうございました。